洗い出し仕上げとは?砂利が見える土間の作り方と、向いている場所

洗い出しで仕上げたアプローチ土間

「玄関まわりの仕上げ、洗い出しにしますか?」

外構の打ち合わせでこう聞かれて、洗い出しが何なのか分からないまま話が進んでしまった、という方は少なくありません。図面に「洗い出し」と書いてあっても、出来上がりが想像できないと、選びようがないですよね。

洗い出しは、表面に小さな砂利が見える、つぶつぶした質感の土間仕上げです。玄関アプローチや駐車場でよく使われます。ただ、ふつうの土間コンクリートとは作り方も雰囲気も違うので、見積りで隣に並んでいると迷うところです。

四街道・佐倉・千葉周辺で外構や左官をやってきた現場目線で、洗い出しとは何か、どんな工程で仕上げるのか、どんな魅力があって、どこに向くのかを、順番に整理します。

洗い出し仕上げとは、表面の砂利を「出す」仕上げ

洗い出しは、コンクリートやモルタルの表面のセメント分を水で洗い流して、中の砂利(骨材)をわざと出す仕上げです。

ふつうの土間コンクリートは、表面をコテで押さえて平らでつるっとした面に仕上げます。洗い出しはその逆で、表面のセメントの膜を流して、中の砂利を表に出すので、細かい凹凸のある面になります。

ひと口に洗い出しといっても、やり方は大きく二通りあります。ここがあいまいなまま語られることが多いので、先に分けて説明します。

洗い出しには「コンクリート」と「左官」の二通りがある

ひとつは、土間コンクリートそのものを洗い出すやり方です。打った土間コンの表面を、固まりきる前に洗って、コンクリートに入っている砂利を出します。駐車場やアプローチのように、面で広くとる土間で使います。面積が大きいぶん、表面の凝結を遅らせる遅延剤(ルガゾールなど)を併用して、洗える時間に余裕をもたせます。

もうひとつは、左官が仕上げる種石の洗い出しです。色や大きさを選んだ化粧用の石(種石)をモルタルに混ぜ、下地の上にコテで塗ってから洗い出します。土間コンの中の砂利を出すのではなく、見せたい石を選んで、薄い化粧の層として乗せるのが違いです。玄関まわりなど、見せ場になる場所で使います。

打って終わりではない。土間を洗い出すまでの工程

木型枠で区画して均した土間コンクリート(洗い出し前)

ここでは、写真に合わせて土間コンクリートの洗い出しの流れを書きます。

まず、型枠で区画を作り、砂利を混ぜたコンクリートを流し込んで、表面を均します。ここまでは、ふつうの土間と同じです。写真の段階では、まだ表面はただのグレーの土間で、砂利は見えていません。

そのあと、表面が固まりきる前の頃合いを見て、水をかけながらブラシやホースで表面のセメント分を洗い流します。すると、隠れていた砂利が表に出てきます。先に書いたとおり、面積の大きい土間では遅延剤(ルガゾール)を併用して、洗える時間をかせぎます。

この「いつ洗うか」の見極めが、洗い出しのいちばん難しいところです。早すぎれば砂利ごと流れてしまい、遅すぎれば表面が固まって砂利が出ません。だから洗い出しは、打って均すだけの土間より手間も気も使う仕上げです。打つ日の天気を読む大切さは雨の日に土間コンクリートを打たない理由にも書きましたが、洗い出しはそこからさらに、洗うタイミングまで天気と相談することになります。

濡れても足が滑りにくい

洗い出し仕上げの表面(出てきた玉石の質感)

洗い出しの表面は、砂利の凹凸で細かくざらついています。

この凹凸のおかげで、つるっと平らに押さえた面にくらべて、雨で濡れたときに足が滑りにくくなります。玄関アプローチや、坂のある通路、お年寄りが歩く動線に洗い出しがよく選ばれるのは、この歩きやすさが理由のひとつです。

ただ、ひとつ気をつけたいことがあります。洗い出しにすれば水はけが良くなる、と思われがちですが、そうではありません。洗い出しもコンクリートの面なので、水が地面にしみ込んで抜けていくことはないんです。水がたまるかどうかは、仕上げの種類ではなく、土間の勾配(水をどう逃がすか)の取り方で決まります。

色むらや汚れも目立ちにくい

つるっとした土間コンクリートは、面が一様なぶん、乾き方のムラや小さな汚れがそのまま目に入ります。

洗い出しは、もともと表面が砂利の集まりで、色も質感もにぎやかです。そのため、土間コンクリートで気になりやすいコンクリートの色むらのような濃淡や、ちょっとした汚れが、砂利の表情にまぎれて目立ちにくくなります。

ふつうの土間コンクリート(金ゴテ)との違い

洗い出しと、つるっとした土間コンクリート(コテで押さえる金ゴテ仕上げ)は、どちらが上ということではなく、性格が違います。

金ゴテ仕上げは、平らでシンプルな面です。仕上げの手間が少なく、費用は洗い出しより抑えられます。そのかわり、濡れると滑りやすく、色むらが出ると目立ちます。

洗い出しは、滑りにくく表情が豊かで、デザインを見せたい場所に向きます。そのかわり、ひと手間多いぶん、費用は金ゴテより上がる傾向があります。

駐車場でも玄関アプローチでも、洗い出しと金ゴテのどちらも選べます。全部を一律にするより、見せたい場所は洗い出し、シンプルでいい場所は金ゴテ、というように使い分けると、見た目と費用のバランスが取りやすくなります。実際にアプローチに洗い出しを取り入れた例は、千葉市の玄関アプローチ施工事例でも写真付きで紹介しています。

「洗い出し=古い和風」だけじゃない

土間コンクリートを水で洗い出して砂利を出す作業

洗い出しというと、お寺や古い日本家屋の玄関を思い浮かべて、「うちの家には合わないのでは」と思われることがあります。

たしかに昔ながらの和風の洗い出しもありますが、入れる種石の色や大きさ、区画の取り方を変えれば、白くて明るい洋風のアプローチにもなじみます。新築のシンプルな外構に、洗い出しを部分的に効かせる使い方もあります。

写真は、その洗い出しの作業中の一枚です。こうして水で表面を洗いながら砂利を出していく、手のかかる工程を経て、あのつぶつぶした表情ができあがります。仕上がりだけ見ると分かりませんが、裏側にはこれだけの手間があります。

どこを洗い出しにするか、場所選びから相談を

洗い出しは、滑りにくさ・表情・色むらの出にくさといった良さがある一方、費用は金ゴテ仕上げより上がる面もあります。だからこそ、「家のどこに使うか」で向き不向きがはっきり分かれます。

UNITE GROUPでは、四街道市を拠点に、土間コンクリートや洗い出しを含む外構まわりの工事・ご相談に対応しています。「玄関だけ洗い出しにしたい」「滑りにくい仕上げにしたいが予算も気になる」といった段階のご相談から、いっしょに場所の使い分けを整理します。

気になることがあれば、公式LINEからそのままご相談いただけます。気になる場所の写真を撮って送ってもらえれば、洗い出しが向きそうか、別の仕上げがよさそうかだけでも、お答えします。


UNITE GROUP

千葉県四街道市を拠点に、外構工事・左官工事まわりのご相談に対応しています。

対応エリア:四街道市・佐倉市・千葉市ほか周辺地域