土間コンクリートの下地って何をしてるの?打つ前に仕上がりが決まる理由

土間コンクリート打設前に整えた下地と伸縮目地(アパート裏の通路)

「コンクリートを頼んだのに、何日も地面ばかりいじっている。まだ流さないの?」

土間コンクリートの工事を見ていて、こう思われるお客様はけっこういます。コンクリートを流し込む前に、地面をならして、固めて、木の枠を組んで、金物を入れて。肝心のコンクリートがなかなか出てこない。早く仕上がった姿が見たい気持ちは、よく分かります。

ただ、この打つ前の作業こそが下地で、土間の仕上がりと持ちは、ここでほとんど決まります。コンクリートを流すのは、いわば最後の仕上げ。その前の見えなくなる工程を手を抜くと、あとから沈みやひび割れになって出てきます。

四街道・佐倉・千葉周辺で外構を手がけてきた現場目線で、下地で何をしているのか、伸縮目地とは何か、なぜ打つ前が大事なのかを、順番に整理します。

土間コンクリートは、打つ前の下地でほとんど決まる

土間コンクリートは、コンクリートを流し込む作業だけを見ると、あっという間に終わります。でも、その一日にたどり着くまでに、下地の作業があります。

下地は、コンクリートを支える土台です。ここが平らで、しっかり締まっていれば、上に乗るコンクリートは素直に固まります。逆に、下地がやわらかかったり、でこぼこだったりすると、コンクリートの厚みが場所でばらついたり、あとから沈んで割れたりします。

流したコンクリートは、あとから下を直せません。だから、土間の良し悪しは、コンクリートを流す前の段階でほとんど決まってしまう。表に見えるのはコンクリートの表面だけですが、その表面を支えているのは、見えなくなった下地です。

下地でやっているのは、整地・砕石・転圧・型枠。地味だけど効く工程

木型枠と伸縮目地を入れた土間コンクリートの下地

打つ前の下地では、おおまかに次のことをしています。

まず、余分な土や石を取り除いて、地面を必要な高さまでならす整地。土間の仕上がりを見込んで、地面を一度掘り下げておきます。

次に、その地面の上に砕石(さいせき)を敷きます。砕石は、岩を細かく砕いた石のことで、これを敷きならしてから固めます。なぜわざわざ石を入れるのか。理由はいくつかあります。

ひとつは、地面を安定させるため。重機で掘ったあとの土は、かき乱されてすき間だらけの状態です。そのまま上にコンクリートを打つと、重みで沈みやすい。砕石を敷いて突き固めると、角のとがった石どうしがかみ合ってしっかり締まり、土よりも強い、コンクリートを支える土台になります。

もうひとつは、上からの重みを分散するため。人や車の重さを、砕石の層が面で受けて広げ、下の土の一か所に負担が集まらないようにします。これがあると、部分的に沈んで割れる、ということが起きにくくなります。

そして、水はけ。砕石は水をよく通すので、石のすき間が水の通り道になって、下にたまろうとする水を逃がします。土がずっと湿ってやわらかくなったり、季節で乾いたり湿ったりをくり返して不安定になるのを、抑えてくれます。

そして、敷いた砕石を機械や道具で突き固める転圧。石も、敷いたままだと細かなすき間が残っていて、上に重いものが乗ると沈みます。だから、あらかじめ締めておく。この転圧をていねいにやるかどうかで、あとの沈みにくさが決まってきます。

そのうえで、コンクリートの流れる範囲を区切る木の型枠を組みます。型枠は、コンクリートの縁の形を決めると同時に、水勾配(すいこうばい・水がたまらないように付けるわずかな傾き)の基準にもなります。外構の土間は、雨水が抜けていくように、ごくゆるやかな傾きを付けます。この傾きも、下地と型枠の段階で決めておく仕事です。

写真は、アパートと塀の間の細い通路の下地を仕上げたところです。狭くて機械が入りにくい場所ほど、この地ならしと型枠の手間が効いてきます。

伸縮目地は、ひび割れをわざと決めた場所へ逃がすための目地

下地の写真で、コンクリートの範囲を横切るように入っている細い区切り。これが伸縮目地です。

コンクリートは、固まったあとも乾いていく過程で少しずつ縮みますし、気温でも伸び縮みします。この動きを一枚の面のなかで無理に受け止めようとすると、どこかに力が集まって、思わぬ場所にひびが入ることがあります。伸縮目地は、コンクリートを打つ前に下地へ入れておく区切りで、この伸び縮みの動きを逃がして、力が一か所に集まらないようにするためのものです。区切りを入れておくと、縮みで出るひびも、面のまんなかではなく目地の線のほうへ整理されやすくなります。

ひび割れを「なくす」ための道具ではなく、「出る場所を決めておく」ための道具、と考えると分かりやすいです。目地の線に沿って動いてくれれば、面のまんなかに不規則なひびが入るのを抑えやすくなります。広い面ほど、区切りを入れて力を分けておくことが効いてきます。

どのくらいの間隔で入れるか、どの向きに通すかは、面の広さや形で変わります。目安としては、幅の狭い通路なら三〜四メートルに一本、広い面では十〜十五平方メートルくらいで一区画になるように区切ることが多いです。決まった位置に入れる区切りなので、下地の段階で通しておくのが基本です。あらかじめ入れる目地もあれば、打ったあとにカッターで切って入れる目地もありますが、どこにどう入れるかは打つ前に決めておく仕事です。

下地を急ぐと、あとから沈みやひび割れで出てくる

下地は、やってもやらなくても、コンクリートを流してしまえば見た目は同じに見えます。だからこそ、急ぎたい気持ちが出やすい工程でもあります。

でも、転圧が足りない下地の上に打った土間は、時間がたつと部分的に沈んで、段差やひびになって出てきます。地面のなかの水はけを考えずに打つと、下から湿気が上がって、表面が白く粉を吹く白華や、色のムラの出方に関わることもあります。表面の症状として見えるものの原因が、実は打つ前の下地にあった、ということは少なくありません。

打ったあとの雨で表面が荒れる話は雨の日に土間コンクリートを打たない理由にまとめましたが、下地は、その打つ日にたどり着く前の土台づくりです。雨と同じで、目に見えにくいところほど、あとの仕上がりに響いてきます。

やりがちな失敗:転圧を省く・目地を入れない・地面が濡れたまま打つ

下地まわりで、あとから後悔につながりやすいのが次のような進め方です。

ひとつは、転圧をざっとで済ませること。見た目は平らでも、締まりが足りないと、上のコンクリートが沈む余地を残したまま打つことになります。地味で時間もかかる作業ですが、ここを飛ばすと取り返しがつきません。

もうひとつは、広い面に目地を入れないこと。区切りのない一枚のコンクリートは、縮みの力が一か所に集まって、面のまんなかに割れが入りやすくなります。伸縮目地は、割れを目立たない線へ逃がしておく保険のようなものです。

そして、地面が濡れてやわらかいまま打ってしまうこと。ぬかるんだ下地の上では、締まりも高さも安定しません。雨のあとは、地面が乾いて落ち着くのを待ってから進めた方が、結局はきれいに仕上がります。

下地は仕上がると見えなくなる。だから写真に残しておく

土間コンクリート打設前に整えた下地と伸縮目地(アパート裏の通路)

下地の困ったところは、ていねいにやってもやらなくても、コンクリートを流せば表面からは分からなくなることです。

だから、うちでは打つ前の下地の状態を写真に残すようにしています。整地して転圧した地面、組んだ型枠、入れた伸縮目地。仕上がってしまえば見えなくなる部分ほど、あとで「ここはこうしてある」と示せるようにしておく。見えないところをどう作ったかは、口で言うより一枚の写真の方が伝わります。

工事を頼むときも、下地の段階の写真があるかどうかを聞いてみるといいです。表面のきれいさだけでなく、その下で何をしたかを見せてくれる業者は、見えない工程にも手を抜いていないことが多いです。仕上げの表情まで含めた一連の流れは、洗い出し仕上げとは何か千葉市の玄関アプローチ施工事例でも写真付きで紹介しています。

土間コンの相談は、仕上がりだけでなく下地の話も

土間コンクリートを頼むとき、多くの方は色や仕上げの見た目に目がいきます。もちろん大事なところですが、長く使ううえで割れや沈みを抑えやすいかは、打つ前の下地で決まる部分が大きいです。

色のムラが気になる方はコンクリートの色むらが出る理由もあわせてどうぞ。仕上がりの表情も、下地や打ち方とつながっています。

UNITE GROUPでは、四街道市を拠点に、土間コンクリートや外構まわりの工事・ご相談に対応しています。「うちの土間、下地はどうなっているんだろう」「割れにくくするにはどうすれば」といった疑問も、着工前に遠慮なくお尋ねください。

気になることがあれば、公式LINEからそのままご相談いただけます。仕上がりの希望だけでなく、見えなくなる下地のところも、一緒に整理します。


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千葉県四街道市を拠点に、外構工事・左官工事まわりのご相談に対応しています。

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